心理カウンセリング「ほっ」とＴｉｍｅ

今回は些細なことで人が許せなってしまう心の仕組みにつて書いてみたいと思います。

些細なことで人が許せなくなってしまう・・・
それを何度も繰り返してしまう・・・

ある程度人と親密になってくると、どこかで許せない気持ちが芽生えてしまい、せっかく築いた関係性を切ってしまう・・・

昨日まで仲良くしていた人と、あることがきっかけで急に許せなくなってしまったり、ほんのちょっとした相手の一言で、どうしょうもなく許せなくなってしまったりしてしまう・・・

冷静に考えれば、大したことではないのかもしれないけれど、許せない気持ちに一旦なってしまうと、それを元通りに戻すことが難しくなってしまう・・・

そんな体験している人は、この現代社会では多いように思います。
そしてこのような心の癖を持つ人は、孤独な状態に陥りがちで、どこか自分に自信が持てないでいる傾向があります。

ではどうしてこのような心の癖を持つようになってしまったのでしょう？

それは幼少期の親との関係での期待と裏切りの体験から来ていることが多いようです。
幼い頃人間の多くは親から愛されようと、親の期待に添う良い子になるケースがよくあります。

しかし、良い子を演じて親に尽くしてきたにもかかわらず、親が自分の気持ちに関心を示してくれない等と気付いた時に、ショックを受け裏切られたと感じてしまうのです。この時の裏切られ感（感情）が潜在意識の中に残り、大人になっても他の人とある程度仲良くなり相手を知っていく中で、自分の期待した人でなかったり、期待した反応や態度でないと、途端に裏切られたと感じてしまい許せなくなってしまうのです。

こうして親と築いた期待と裏切りの関係を、他の人とも繰り返していくようになるのです。

ではこのようなケースの場合、改善していくにはどうすれば良いのでしょう？

それは、まず両親との関係を見つめ直すことから始める必要があります。
仮に両親が亡くなっていたとしてもこの作業は可能です。

両親と築いた期待と裏切りの関係が、その時感じていた感情エネルギーの解放と共に癒されることで、両親のありのままの姿を受け入れることが可能になっていきます。

様々な体験を踏まえて両親のありのままの姿を受け入れることが出来、信頼の関係に移行することができれば、心の癖は改善されていきます。

このケースは、改善されるまで時間のかかる場合が多いのですが、このことでお困りの方は一度ご相談ください。