心理カウンセリング「ほっ」とＴｉｍｅ

人間の内面的変化で顕著に現れるのが感情です。
前回のコラムにも書きましたが、季節の変わり目と共に感情の起伏も著しくなる時期かもしれません。

感情の浮き沈みが何によってもたらされるかと言えば・・・？

・・・それは思い（価値観）です。

例えば何かの試験（高校・大学・資格試験・etc ）で、志望していた通り合格すれば嬉しい等、ポジティブな感情が湧いてきます。しかし不合格であれば、悔しい・辛い等、ネガティブな感情が湧いてきます。その時現れる感情の強弱は、どれだけその試験に合格したいと思っていたかどうかによります。

合格してもうれしくない場合は、それ程その試験に合格することに対してウエイト（価値）を置いてないということになり、合格して嬉しいと感じる時は、それだけその試験に合格することや、その先にあることを望んでいたということになります。

これは不合格の時も全く同じです。

恋愛にしても、お付き合いが出来れば通常嬉しい感情になり、フラれてしまえば悲しい気持ちになります。そしてその感情の強弱は、どれだけその相手と結ばれたいと思っていたかで決まります。

子供を自分の思い通りに育てたいと思う親は、子供が自分の思い通りにいかなければイライラし、思い通りにうまくいっていれば喜びます。この感情の強弱も、どれだけ子供を自分の思う通りにしたいかで決まります。

これが感情が発生する心の仕組みです。
ですので感情の起伏が激しくなるということは、何らかの強い思い（価値観）があり、それを通して物事を体験しているということになります。

ではあなたに強い感情が起こる時、どんな思いや価値観がそこにあるのか探ってみましょう。

例えば何か失敗をしたと感じて悔しい思いや悲しい思いをしている時、
何かにとてもイライラする時、
何かにとても後悔している時、
何かがとても辛いと感じる時、
恥ずかしくて逃げ出したいと感じる時、
寂しくてたまらない時、
嬉しくてたまらない時、
何かショックを感じた時、
人をとてもうらやましく感じる時、

等々・・・

そこにはどんな思いや価値観があるのでしょう？
あなたの思いはどこへ向かおうとしているのでしょう？

そうして探っていく中で、もしその思いや価値観を持ち続けることで、あなたに生き辛さが生じているとすれば、その思いや価値観そのものを見直す時期に来ているのかもしれません。