心理カウンセリング「ほっ」とＴｉｍｅ

皆さんは、状況的に物質的にそこそこ恵まれているのに、なんとなく満たされない気持ちがあるな～と感じることはありませんか？

また人生がなかなか思い通りに運ばず、思っていることと体験していることが、真逆になってしまっていると感じることはないでしょうか？

例えば、家も家族もお金も何不自由なく暮らしているのに、何か心にぽっかりと穴が開いたような感じになってしまっている・・・本当にこれで私は良いのだろうかと？よく考えることがあって・・・

本当は人間関係を円滑にしていきたいのに、何故か家族の間も職場でも行き違いや不調和が絶えなかったり・・・

本当はのんびりと暮らしたいのに、いつも慌ただしく一日が過ぎてしまう・・・

等々・・・
様々ありますが、いったいどうしてこのようなことになってしまうのでしょう？

あなたは生きていくうえで何を最も大切にしていますか？

お金ですか？　時間ですか？　地位や名誉ですか？　世間体ですか？　他人の評価ですか？　友達が多いことですか？　仕事ですか？　家族ですか？　子供ですか？　親ですか？　夫婦関係ですか？　誰かと一緒に居ることですか？　人からの関心ですか？　それとも・・・

あなたが本当に大切にしたいことと、あなたの生活でウエイトが置かれていること（重視していること）が、違っていたり、ズレていたりしていると、体験する現実に満足することが難しくなってしまうものです。

例えば本当は家族を大切にしようと思っていて、一生懸命家族を困らせないようお金を稼いでがんばっているのに、肝心な家族とのコミュニケーションが不足している為、常に家族の問題が絶えないとか・または冷めた関係にある等・・・

のんびりする時間を本当は過ごしたいと思っていて、のんびりするためにはやるべきことをやららなければと一生懸命頑張っているうちに、するべきことに追われて一日が終わってしまう等・・・

何でどうしてこうなるの・・・？
私なんの為に生きてるの・・・？
心の中はぽっかりと穴が開いたまま・・・

このように私たち人間は、どうしても目先のことや、目に見えるもの等、自分の外側にあるものに心が囚われる傾向があります。そして自分にとって不足しているものを一生懸命手に入れようとしたりします。

それに躍起になっているうちに、自分の内側の心が求めていることに鈍感になって、我を見失ってしまうことがよくあるのです。

では、もしこのようなパターンに陥ってしまっいたら、どうすればよいのでしょうか？

まずはあなたの心が本当に求めているものは何なのか、じっくりと感じてみましょう。

それは目に見えないものかもしれません。
それは形として現れにくいものかもしれません。
それは人からの評価の対象にはなりにくいものかもしれません。
それはお金にはなりにくいものかもしれません。

車もガソリンだけでは走れず、エンジンオイルが無ければ走れないように、
人間にもお金や食べ物があるだけでは、心がギスギスして心地よく生きていくことができません。

人間の営みに欠かせないもう一つの要素は、目には見えない『人と人との心を繋ぐ潤滑油』なのかもしれません。私たちは心の通い合った人間関係を持てる時、安心して暮らしていけるようになるものです。また人とのコミュニケーションの中で心が通じ合っている感覚を感じられた時、エネルギーや活力が湧いてくるものです。

物事がうまくいかず、心がイライラ・ギスギスしてしまう時、
物事はそこそこうまくいっているにもかかわらず、何か物足りなさを感じる時、

目には見えない何か・・・
形にはならない何か・・・

を見過ごしてはいないでしょうか？